令和2年7月豪雨災害 球磨川氾濫・豪富被害御見舞申し上げます。
(ご案内)

平成版・名曲新百選選定中

五福公民館に場所を移して6年を数えます。熊本市立博物館で例会を行っていた時に活用してきた、大矢野百選。その77枚のレコードを毎月の例会「第2部」で順次、全てのレコードの両面からエントリーした、151曲に投票して下さい。令和の時代に人気の高い100曲を、零和に伝える昭和の名曲新百選とするプロジェクトです。
フェースブックへのメッセージ、コメントも歓迎です。ご要望曲を次回お聴きいただきます。

※新型コロナウイルスの関係で、公民館が8月中の全講座への部屋の貸し出しを中止しましたので、8月23日の開催予定でした例会は中止を8月6日に決定しました。9月27日に行うようできればよいのですが、例会の休止を継続します。再開・内容が決定したらフェースブック・ページで告知します。

2013年09月19日

美しいグレース・ケリーのファッショナブルな冒険

数年前に映画館で観た時には、はっと息を呑む映像だったのがDVDで観たり、テレビ放映のハイビジョンで観るとCGが作為的に感じられて興ざめすることがありませんか。
特撮はそうだと分かることで、過剰な恐怖感を感じることがないのもいいかと思います。

傷を負った男の代わりに美女が犯人に挑む。


昭和29年には、暮れに東宝映画『ゴジラ』が公開されました。3月にビキニ島の核実験があって第五福竜丸事件は日本人にとって衝撃となったことでしょうが、アメリカも日本も新たなる世界への冒険に胸を熱くしていた時代だったでしょう。世界を旅行する番組が毎週放送されて視聴率が良かったのは、そう言う時代の象徴だったのではないかとも思います。




ヒッチコックのサスペンス映画『裏窓』は昭和29年夏にアメリカ公開、日本は翌30年のお正月映画でした。

この映画の中で、アパートの一角にダンスを踊っている女性が下着姿でサスペンスを和ませる。
エッチさが艶かしさにならずに、ユーモアになっている。
何人か厳しそうな男が彼女の部屋にいるシーンが有るのですが、最後に兵役を終えた小柄な男が帰ってくる。
この歓迎ぶりで、彼女が待ち焦がれていたことが伝わる。

戦争から戻ってきた男たちは、傷を負いくたびれきっていることだろう。主人公は映画冒頭で片足に負傷する。
そんな彼にかわって、グレース・ケリーや世話役のおばさんが犯罪捜査をする。
おてんば的な冒険ではなく、傷を負った男の代わりに美女が犯人に挑む。

映画公開から60年を重ねようとしています。

裏窓のスチール

当時映画館の入り口を飾ったスチール。映画情報誌もまだまだ高い買い物だったでしょう。豪華な作りの月刊誌はステイタスでもありました。
通りを行く人が上映作品に夢を馳せる助けになったのがこうしたスチール。ジェームス・スチュアート、グレース・ケリーと監督アルフレッド・ヒッチコックが一緒に写った演技指導の風景でしょうか。
こうしてみると、アパートはセット。向こうの景色は書き割りだと感じるのですが映像では自然な光を浴びている。
CGで描かれた世界も、いずれはヴァーチャル感のないものになるのでしょう。






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Posted by 武者がえし at 13:00│Comments(0)昭和の映画
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